こういうことを教育して欲しい
こういうことを教育して欲しい学校でも職場でもそうだが、肝心のことを教えていないような気がする。
小生すでに40台も半ばだが、30歳くらいからずっとそのような思いを抱きつつ、ただのサラリーマン生活を送ってきていた。
野口悠紀雄氏の超整理法、橘玲氏の「黄金の羽」のための経済合理的生活、、、、、、、おそらく普通の方は試さないであろうことを、実践してきたつもりだ。
そのおかげで、今日まで来られたのだろうと思う。
本書も、それらに勝るとも劣らない、人としての「生き方」の提言だと思う。
どうして大企業で「体育会系」の人間がもてはやされるのか?「イエスマン」を大量に養成するから、などと否定的な観点から述べた著作も過去拝見したが、本書を通読後であるとそうではないことに読者は気づくであろう。
ただ、そういった気づきが通常感覚的なもの(あの人なら大丈夫、ああやれば大丈夫)であって、積極的に支持する理論的背景がこれまで無かったのだと思う。
個人的には、本書のような「上達の法則」を実践して、ぜひともゴルフが上手くならないかと思った次第だ(笑)。いままでは「法則」を度外視してただただ練習だけしてきたので、「上達」しなかったのでは?と思ったからだ。
上達の法則専門的な用語がちらほらでて来るのですが、それに対する説明が少なく、よく意味が理解できませんでした(^-^;
良書「上達」とはいかなるものかを認知心理学から解説した良著。勉学、仕事、スポーツ、趣味あらゆる物に応用できそうだ。文章もこなれていて読みやすい。方法論はオーソドックスだが、理論と実例が豊富で説得力がある。また中級者と上級者の違いがよく理解でき大変有益な示唆に富んでいる。スランプやコードシステム、スキーマについては記述が薄いので、「スランプ克服の方法」を併読されるとよいと思う。なお本書は韓国にて翻訳されたそうだ。上達の法則―効率のよい努力を科学する (PHP新書)
愚民より品格者へ
愚民より品格者へ「?しましょう」のオンパレード。辟易します。『女性の品格』もそうでしたが一言で言って「正しいのかもしれないが何一つ面白くない」、これがこの人の品格シリーズに対する率直な感想です。まともな親というのは自分で思考し・行動するものであってマニュアル(それも提唱する人自信が守れていなさそうな)など何の価値もないです。たとえ赤信号でも渡るべき時や青信号でも渡るべきでないときがある、それが人生の知恵であり「正しさ」からは永遠にほど遠い愚かな大半な人間が己の小さな脳みそでうなりながら生き、またそれを言動で子に伝えていくしかないのです。もちろん誰も筆者が自らの提唱を守れているとも、また守れていないことを非難しようとも思わないでしょう。ただそれならば自らを棚に上げ理想や高みの視点からこんな本を書いてお金を稼いで恥ずかしくないのか、その意識のない人が垂れる高説を誰がありがたく聞くのだろうか…等々いろいろと嫌な気分になるのです(理想を書くことで己の至らなさを免罪しているのかという邪推すらしてしまったよ)。もちろん「品格」で稼ごうとした首謀者は出版社なのですが。
二匹目の泥鰌は品格に欠けます残念です。女性の品格は確かに常識的なことばかりでしたが「何方かがまとめてくだされば不安に思っている人が読む」のに効果的でしたのでその点で評価します。でも、二匹目の泥鰌を狙うような本書はまさに品格なし。浅ましさすら感じます。そして文章に著者の文体が存在しないことも気になる点です。
とにかく薄っぺらい二匹目のドジョウを狙っただけの非常に薄っぺらい内容でした。
予想通りの内容で、正直毒にも薬にもならないなと思います。
【女性の品格】でも感じましたが、どうも内容が伴わない
違和感が常にあります。
個人攻撃は一切する気はありませんが、もう少し考えられては
としか思えません。
どうもこの著者の作品の読後は、違和感や嫌な後味が残ってしまいます。
理由を考えて自分成りに出した答えは、”説得力の無さ”ではと思います。
私も偉そうに語れるほどの親ではないのでもっともっと勉強したいですが、
素晴らしい良書は他にも沢山ありますので、申し訳ないですが
お奨めは一切出来ないのが本音です。
率直に星1つと感じました。親の品格 (PHP新書 495)
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全肯定するのはいかがなものかと思うけど
全肯定するのはいかがなものかと思うけどポップ・ミュージックのCDが売れなくなり、ダウンロードもほとんどがシングルで携帯電話
(PCじゃなくて)に依存する世界が訪れた。そして音楽産業は格差社会だ
そういう社会で本書は新しい音楽入門になった。茂木個人の音楽的逸話と脳科学を同期
させての古典音楽解説書である。いつもながらのモーツァルト持論にシューベルトが
加わり、古典音楽の本来的な大衆化を求める姿勢には大いに賛同する。
ただ、ライヴ(コンサート)についての記述がやや感情に流されていて(音楽は生じゃないと
ダメ、というような。。。)この国の「クラシックはチケットが高い」「地方ではなかなか
(ほとんど)鑑賞機会が創出されない」という旧来の問題、課題を今一度見直すことを
忘れた(すっ飛ばした)ようで、それが本書全体として都市生活者優位主義的な印象を
免れないのが残念だ
ラフォルジュネを持ち上げるのは結構だけど、海外から持ち込んだフェスと日々この国で
開催される(あるいは開催されない)クラシックのコンサートや、音楽教育(啓蒙)に
まつわる不満を説いていただきたかったな
とは言えども、どんどんツマラナクなる内外の多くのポップ・ミュージックへの
逆襲として改めてクラシックを聴いて、新しい耳を作るためには良書です
茂木さん流音楽論に酔うこの人の肩書きは脳科学者ではあるが
そんなくくりはこの場所においといて
次の時代に行かなければならないと思う。
「脳とシューベルト」という副題はいらない。
でなければ、様々な誤解が生まれてくるのではないか。
内容は、「脳と仮想」の系列に含まれる
随筆のようなストーリーが
音楽に向けられた情感たっぷりの言葉で
織り出されている。
それは人間の本質を衝いていると感じる。
きっとこの文章を書くときも
自分という楽器の鳴りを確認しながらの
作業だったのではと思ってしまう。
特に第3章「音楽と創造力」の
豊かな響きには心動かされるものがあった。
誤解されているところのある著者だが
あくまでも一定の距離を持ち、
真摯な姿勢で音楽を愛で、人間の日々の営みを愛でる姿勢に
自分の楽器も鳴った気がした。
音楽はダイナミックな変化の織り成す奇跡的な共鳴であり、
変化は生命の本質であるから、
僕の人生に音楽は欠かせないことが確認できた。
どこかのキャッチコピーではないけれど。
音楽好きにおすすめ月に一度、シューベルトの歌を勉強しています。初めて間もないので、クラッシックに関する知識もなく恥ずかしいのですが…。そんな音楽初心者の私に、さらに音楽の楽しさを教えてくれた一冊です!好奇心のままにCDを聴いている日々ですが、全てが糧となり、日常を豊かにしてくれます。音楽の知識も増えました。科学者の方が書いていらっしゃるので、文章は少々硬めです。すべては音楽から生まれる (PHP新書 497)
通勤途中の気軽な読み物
通勤途中の気軽な読み物、それが新書のポジション?としても病院の待合室にあったのを順番待ちの間に読みました。購入しないも
のをレビューするのはあまりないのですが、ちょっとなあ…と思って。
このあからさまなタイトルは大人の事情で別に著者の狙いじゃないのは
わかりますが、にしても本文も選民意識丸出しでいかにもです。
そもそもこういう女性の動作態度を叱責する女性は、保守的な人々の中
で排除されないよう、自分の居場所をしっかり確保してきた人なので、
不特定多数の読者を想定しているようで実はかなりピントがズレてます。
本文で提言されている内容を実行した程度のことで、品を認められるよ
うなぬるい社会に生きている人って少ないでしょう。
こういう女性像を要求する人も相変わらずいるみたいで…案の定、
若い人に読んで欲しいなんてお声もありますね。いつの世も、若い男女
の動作態度が鼻につき、自分はいやだが他の(できれば偉い肩書きの)
人に叱ってもらって「女は女らしく、男は男らしくしろ」と言いたい
保守的な輩にはいかにも支持されそうな薄っぺらい内容です。
多くの方が指摘されたように、常識的で一般論の範囲にとどまっている
分あざとい。結局上から目線で他人をしつけようなどという人は、
こんな調子なんだなと思います。
批判されている程悪くはないベストセラーにしては評価がかなり悪いので、恐いもの見たさで読んでみました。
確かに当たり前の事の羅列、
これはいかがなものかなあという著者の主観もあるけれど、
耳が痛いなあと思った項目もあったのも事実。
当たり前だけど,いざ自分がその当たり前できてるかというとそうではないし、
それを他人に、しかもやや上から目線でいわれるのは正直あまりいいものではない。
多くの人はたぶんこの耳の痛さに拒否反応起こして,全否定なんだろうけど、
これは心がけたいなあと思ったとこだけ、いいとこどりする。とか割り切ってみれば、
自身を振り返るいい機会と思えたのでそれはそれで良いと思う。
嘆かわしいお箸の持ち方今の時世から考えれば首を傾げたくなる部分もあるけれど、内容は至極まっとうで普遍的。
誰もが10年以上前から知っている当たり前のことを、今さらながら「偉い人」に教わる、それが本書なのだろう。
これ、ベストセラーのひとつの型のように思える。
で、「金スマ」だが。
ご自宅の写真立てが埃まみれだったり、デスクに耳かきが転がっていたりするのは御愛嬌。
女性の最大の美徳が愛嬌ならば、坂東さん多分チャーミングな方なのだ。
しかし、そのお箸の持ち方には絶望した。
70歳近い大物女優や、いい年をした料理研究家と呼ばれる人たちまでが怪しげなお箸の持ち方をする昨今だけれど、坂東さん!!あなたもか。
こんな不細工なお箸の持ち方をする人に品格とか説かれたくない、と言われてしまう前に直してね。
お願いしますよ。女性の品格 (PHP新書)
脳を活かす勉強法
脳を活かす勉強法茂木 健一郎
やはり、楽な勉強法はない。量は質に転化する。
「脳を活かす勉強法」
茂木健一郎
PHP
目次
はじめに
1、脳は「ドーパミン」と「強化学習」が好き
2、「タイムプレシャー」が脳の持続力を鍛える
3、「瞬間集中法」で勉強を習慣化させる
4、茂木健一郎流「記憶術」
5、茂木健一郎の「読書のススメ」
6、脳のコンディションを把握しよう
7、自分を変える「一回性」に巡り合うには
8、偶有性がさらなる脳の発達を促す
おわりに
はじめに
□ 脳を喜ばせる3つのしくみ
@「ドーパミン」による「強化学習」によって脳を強化する
A「タイムプレッシャー」によって、脳の持続力を鍛える
B「集中力」を徹底的に身につける
2
□ 脳に負荷をかける
自分のキャパシティ以上の負荷をかける
成功体験を積み重ねていると、強い負荷にも耐えようという
意欲が生まれる。
□ 自分の作業に、制限時間をもうける=タイムプレッシャー
「タイムプレッシャー」を意識して勉強するということは、
とにかくこれ以上早くできないという限界を超えて、さらに
早くやろうとするかなり負荷の高い行為
3
□ 集中力3つの要素
@速さ 作業のスピードを極限まで速くすること
A分量 とにかく圧倒的な作業量をこなすこと
B没入感 周囲の雑音が入らないほど夢中になること
4
□ 全文暗記用単語カード
表側
教科書のポイントとなる文章を書き写す
特に暗記したほうが良い単語や用語を空欄にしておき、裏側に
その答えを書く
□ 一度英文を見たら、そこから目を離して写す。これを何度も
何度も繰り返す
6
□ 正しい勉強法
自分の欠点や弱点、ミスを直視できるか、そして原因を自分自身
で論理的に突き詰め、修正できるかということ
[nanaruの感想]
脳を活かす勉強とは、タイムプレッシャーをかけて速さを追求し、
圧倒的な量をこなすことである。
「量は質に転化する」
やはり楽な勉強法というのはなく、圧倒的な量をこなすことで速さ
が身に付き、その中から、効率化=質を学ぶということである。
本質をついてるね。
ただの勉強法のための勉強本ではなく、自分の血となり肉となる知識、知恵を
身につけるための勉強本なところがいいところかな。
結局は、一過性の試験かなんかのための勉強方法論オタクよりも、一生をかけて
何かを学び、脳を喜ばせ続けたいと思う人が、人生の勝者になれるわけ。
試験やテストも、「ここが出るから覚えなさい」なんていう教え方されてるから
つまんないし、成果も上がらない。勉強する側もそういうふにしか知識の習得を
捉えない。
なぜ勉強するのかを考えて、興味が湧いたもの、自分の好きなものを、たとえば
茂木さんみたいに「赤毛のアン」を原書で全部読むとかするほうが、応用力も身
につくし、勉強ができるようになる近道なんでしょうね。
茂木さんの学芸大附属時代の同級生で当時の共通一次全国一位の友人が、エリザ
ベス一世の伝記を電車で読んでいた話は笑える。
内容は平易だけど、本質ついてるね。
読みやすい本ではあったけど・・・
脳科学者でご存知の茂木健一郎さんが脳を活かした学習方法について述べられています。
全部で188ページあるわりにはすぐに読みこなすことができ、思っていたほど内容が薄く、
既知の情報(脳は以前の成功体験を覚えている、五感を使って学習するほうが効果的など)も多々見受けられました。
茂木さんの学生時代の学習方法やNHKでもおなじみのプロフェッショナル仕事の流儀で著者が
お会いした人の話もでており、脱線している箇所も・・・
中学、高校の受験生が読むにはわかりやすい本かと思いますが、ビジネスマンが読むには
物足りなさを感じるかもしれません。
脳を活かす勉強法
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ドアラのひみつ かくさしゃかいにまけないよ
ドアラのひみつ かくさしゃかいにまけないよドアラ
笑いあり涙あり
私は某動画投降サイトでドアラを知り、はまっていきました。
動画でのドアラは自由で楽しそうに見えましたが、この本を読んで、ドアラにも悩みやトラウマがあるんだ…と考えさせらてしまいました
序盤では笑いながら読んでいましたが、後半は泣きました(あまり内容に触れるのはよくないことだと思うので詳しくは書きません)
中日ファンとしてドアラを知ってる方にも、某動画投稿サイトでドアラを知った方にもぜひ読んでほしい本です
シールは小さめなシールですが、エプロンやスーツを着ているドアラもあって可愛いですよ!
深くも浅くも楽しめます
内容的には1時間もあれば全部読めるボリュームなのですが、
ドアラやチアドラ、森野選手、石黒さんのインタビューや文章は一言一文が深く、
また、内容もそれぞれクロスオーバーしており、
全体的にドアラの苦悩や努力が描き出されており、非常に深い内容で楽しめました。
子供は写真で喜び、大人は文章の深い意味で楽しめ、
何回読んでも楽しいお買い得な本です。
この本を読んで、益々ドアラが好きになりました。
断言します、ドアラに少しでも興味があるのなら、「買い」です。
コアのファンにとってはたまらない1冊です。
個人的にも中日ファンですが、ドアラの秘密に驚きました。例えば「ドアラは大人か子供か?」「ドアラの悩みは?」などなど。興味がない方にとっては全く手にとらない本なんでしょうけど。コアのファンにとってはたまらない1冊です。
ドアラのひみつ かくさしゃかいにまけないよ
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サイエンス・ビジネスの挑戦 バイオ産業の失敗の本質を検証する
サイエンス・ビジネスの挑戦 バイオ産業の失敗の本質を検証するゲイリー・P・ピサノ“バイオテクノロジー神話”の検証?上場している米国の先端バイオテクノロジー企業群をひとつの企業と見立て、数十年の収益の推移を追いかけている点が面白かった。結果は悲惨の一語。その上、薬品の「画期性」や「開発効率」の比較でも、既存製薬大手に対して決して優位性を示せていない。ラルフローレン 通販
著者は「既に30年たった」と言うが、これには「まだ30年じゃないか!」との反論も恐らくあるだろう。周到なバイオテクノロジー企業の実績の検証部分に比べ、未来への処方箋はやや抽象的に過ぎる印象だ。
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誰に、どのような示唆を与えるのか?バイオテクノロジーが、産業としてなぜ成功していないのか?を分析した本。
経営学的なアプローチから、バイオテクノロジーが科学として有する特性と、その産業化において重要な観点となる「リスク管理」「すり合わせ」「組織としての学習」を対比し、バイオテクノロジーにおいてはそのような産業構造が適正に設計されていないということを述べている。
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本書の構成としては、最初に上記の問題意識が述べられた後、医薬品の開発プロセスやゲノム研究の発展の歴史などの記述が延々と続く。産業構造の説明については、同じ新興産業であるIT産業との対比を主に、MOTや組織論でよく使われる理論的フレームワークを用いて、バイオテクノロジーを産業として見た場合の、サイエンスの特性とのミスマッチを説明している。
一通り読み終わって見ると、結局のところIT業界におけるインテルのような代表的な成功例がバイオ産業にはまだないに等しいので、「なぜうまくいかないのか」を既存の理論フレームに当てはめたところで説得力に欠ける印象がぬぐえない。もちろん、著者もその点については、バイオ産業に適した産業構造と理論フレームを試行錯誤しながら作っていかなければならないとは述べてはいるが、では果たしてこの本を読んで誰に、どんな示唆が与えられるのか?学問としての経営学分野で新しい研究トピックを提示しているとは言えるかも知れないが、研究に携わっている人や、バイオ産業に携わっている人など、実際にバイオ産業のプレイヤーとなりうる人たちに示唆を与えるような内容ではないというのが正直な感想だ。
「イノベーションのジレンマ」のクリステンセンや、「オープンイノベーション」のチェスブロウのように、理論や概念が中心でも実務家にも多くの示唆を与える名著を生み出してきたハーバードビジネススクールの教授の著書にしては、その点で物足りなさを感じるし、却って評価が厳しくならざるを得ない。ビジネス書というよりは経営学の学術研究と割り切るべきだろう。サイエンス・ビジネスの挑戦 バイオ産業の失敗の本質を検証する
世界でもっとも美しい10の科学実験
世界でもっとも美しい10の科学実験ロバート・P・クリース
単なる実験の解説書ではありません「こういう本があるんだな」というのが一番の感想。
この本に出会えて本当によかったと思える一冊である。
ひとつひとつの実験の原理や結果を理解していくのは、確かに面白いが、同時に、
その実験が「美しい」と感じられる所以を、著者と、そして訳者の緻密な文書
から読み取る楽しさがある。
個人的には、第10章の単一電子の量子干渉は、鳥肌が立ちっぱなし。
読み終わったあと、なぜか美術館にいってみたくなりました。科学の実験は、芸術であり、職人芸である書名に惹かれて手にとって見た。著者のクリースは初めてだが、訳者の青木氏はサイモン・シンの『暗号解読』を読んだことがある。原著の内容を十分咀嚼した上で訳出されているので、ちゃんとわかる日本語になっているのがよい。
さて本書は、科学雑誌で募集した「美しい実験」で上位にランキングされたものを、その実験方法や実験者の人となり、当時の社会背景などを織り交ぜながら、科学の実験の「美しさ」を考察するものである。
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取り上げられている実験は、
・ガリレオのピサの斜塔の実験 →重さに関わらず落下の速度は同じ
・ニュートンのプリズムの実験 →白い光は多数の色の集まりであることを証明
・ヤングの二重スリットの実験 →光は波であることを証明
などなど。それまでの社会の常識を変えたエポックメイキングな実験ばかりで、科学史としてもたいへん興味深く読める。
主題である「実験の美しさ」とはなにか。
ひとつは、科学の実験は職人芸のようなものである、ということ。注意深くノイズを取り除かなければ対象の真の姿は見えない。材料があれば誰にでもできる、というものではない。もうひとつは、シンプルで直感的な実験を考案するのは、それ自体が芸術と同様、属人的な創造的行為である、ということ。
中世までは科学者のことを自然哲学者といった。哲学と宗教と科学は(日本では全く意識されないが)西欧では非常に密接な関係をもっていて、例えば、学校で進化論を教えるのはいかがなものか、というような議論があるように、いまでもなおせめぎ合っている。科学の「美しさ」もその背後にはアリストテレス以来の論争があるようで、その深さに感じ入った。美しい科学実験とは?中学?高校の科学(物理)知識があれば、本書で取り上げられている科学実験のほとんどを
理解できます。
ガリレオ、ニュートン、フーコーなど単に教科書では現象の科学的説明と法則の導出に
とどまっていたものが本書により、時代背景から主人公の生い立ち、その実験を
しなければならなかった必然などがストーリーとしても面白く読めます。
特に実験系に携わっている人なら、美しい実験と言われてイメージするものが
あるかと思いますが、本書には過去の偉大な実験の中でも特に代表的なものが
取り上げられており、科学の広がりと奥深さを感じることができるのではないかと
思います。
前半部の実験は小学生からでも読んで理解が可能であり、また理系の大学生であれば
科学実験の美しさの一端に触れるためにも、全般を通読していただきたいと思います。
お勧めの書です。世界でもっとも美しい10の科学実験
日本のアニメと漫画が中国を動かす
中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす (NB Online book)遠藤 誉
サブカルチャーの威力が見える日本の動漫(アニメ・マンガのこと)が今や世界中の若者を虜にしている。本書では中国での日本の動漫の受容と影響について、詳細な報告と考察がなされている。全体に極めて興味深く、今後の日中関係を考える上でも示唆に富んだ書でお薦め。いくつか興味深い論点を挙げると、
・日本動漫を普及させたのは海賊版
これは、中国に限らないが、途上国で新しい文化が受容されるには、極めて安価に手に入る必要があり、それを支えたのが海賊版というか著作権意識の欠如であったとの指摘である。それが、現在の著作権ビジネスに通じているわけで、初めから著作権管理ができていたら、受容はなく、市場もできていなかったわけだ。実はパソコン普及の初期段階ではわが国でも同じようなことが起きていた。パソコンソフトの海賊版がパソコン普及を陰で支えていたのは、当時を知る者にとっては自明である。一太郎vs松の対決(そんなの今や誰も知らんか)で一太郎が勝利したのは、一太郎の方がプロテクトが弱く、海賊版が作りやすかったからだ。著作権問題の善悪なんて一筋縄ではいかない。
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・日本の動漫には思想性がない。
言われてみればその通り、特にディズニーのアニメと対比すれば明らかだ。ディズニーのどのアニメを取り上げても、男女平等とか民主主義とかをあからさまに宣伝する。アラビアンナイトを扱っても、虐げられた女性と下層階級の開放、みたいな思想をまっすぐに強調する(宮崎駿がディズニーのアニメは下らんと言っていたのはここだろう)。それに比べると、日本のアニメにその手の主張のあるものは少ない。それで、中国当局はたかがガキのマンガと容認したのが、実際には日本人の生活をなぞること自身が、自由と民主主義を広めることになった。そう、思想としてではなく、文化として、自由や民主主義が入って行くことになったのだ。
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・中国の若者の心は反日と日本動漫への憧れが同居し、そして、反日運動が盛んになるたびに二つに引き裂かれている。
この論点のために、本書では抗日教育の歴史がレビューされていて、それ自身極めて興味深いものである。そして、江沢民による抗日教育が盛んになった時代と、日本動漫が急速に普及した時代とが重なっていることを指摘する。その二つの思想と文化が、現代の中国の若者の中に同居してことを、インタビューから明らかにしていく。この事実が今後どのような展開を見せるかは、神のみが知っているとしか言いようがないが、今後の中国を理解する上で重要な指摘だろうと思える。
その他にも重要な指摘は多く、最後まで興味深く読んだ。今後も近所付き合いをして行かないといけない国を理解する上で重要な本になるであろう。時代を感じさせてくれました記憶によれば 別冊宝島117 変なニッポン で台湾や東南アジアに日本の漫画が入っていく話が取り上げ
られていました。当時は台湾や東南アジアが反日的だった状態から舵を切って数年後くらいではなかった
でしょうか?台湾で日本製品の排斥の積極的だった女の子が、ドラえもんが実は日本製だと知って大きな
ショックを受け、ついには日本に留学までしてしまったというインタビューが載っていました。
今では哈日族ばかりが取り上げられますが当時の台湾ではメイシーズ(アメリカかぶれ)と哈日族が対立して
いたこと、メイシーズは主に外省人(≒国民党)で、哈日族は本省人で白色テロ以来の対立だったこと。
そして当時の哈日族は日本のヤクザにあこがれる反体制志向の人を指しており、メイシーズはアメリカ
かぶれといってもメンズノンノからファッションを取り入れていたのでやはり日本経由の文化輸入だった
ということです。
それがいつの間にか哈日族は日本の漫画やアニメを好きな人のことになってしまい、メイシーズという言葉を
全く聞かなくなったのは感慨深いです。中国で反日教育が始まるきっかけやアメリカでの反日運動のおき方に
ついても新鮮な気持ちで読みました。< 中国動漫事情を知る画期的な書中国の動漫、また若者の事情を知りたい人間にとっては必読の書である(ただし、あらかじめお断りしておくが、本書の後半については動漫よりも中国の政治体制、日本との関係などについて書かれてある。ここで主に評価するのは前半に書かれてある動漫事情についてであり、後半の記述については読んだ人の判断におまかせする)。
中国日本のマンガやアニメに人気があるらしいとは噂に聞くがその実態を知る手だてがなかった。何故かといえば、数字的な把握が困難だったからである。通常海外での人気は(国内でも同じだが)、映画なら興行収入、テレビならオンエアーされている国の数や視聴率、またDVDの販売数などによって判断することができるが、ご存じのように中国ではその種の数字が皆無に近いので実際どのような動きになっているのかさっぱりわからない(海賊版の数字でもわかれば別だろうが・・・)
その上、中国政府は日本のアニメに対して厳しい規制を課している(日本のアニメとは言ってないが)。元々日本映画の公開は許可されていないが、2005年からはテレビでも昨年から日本製アニメに対する放送規制が実施されるようになった。そして、それが今月には、従来夕方5時から夜8時までの3時間だった海外アニメ放映禁止枠が5時から9時まで拡大された。またDVDの発売も担当省庁の認可が必要であるが日本のアニメには許可が降りず、実質的な禁止状態となっている。そういう事情もあってなかなかその内実を知ることができなかった。その意味で、本書は数量的な裏付けはないものの(知りようがないから仕方がないことである)、中国の動漫内情をビビッドに知ることができる画期的な書である。中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす (NB Online book)
公認会計士vs特捜検察
公認会計士vs特捜検察細野 祐二>奥様のご冥福をお祈りします事件の関係者と出会う(巻き込まれる)きっかけが、当時の著者自身と
勤務先であった監査法人の両方にとっての「挑戦」にあった。
そこで、暴走しがちな、
されど企業家精神旺盛で元気な王国建設者(大友)といかにつきあうか。
著者の年齢であれば(著者自身の大学以前の経歴はわからないが)、
田舎の一般的な公立小中学校を出ていれば、そこにいろいろなキャラがいて、
「人付き合いの基本」を学ぶ絶好の機会があったはず。
当時のそのようなふつうの義務教育をふつうに受けていれば、
どんな性格の人たちとつきあうとどのように巻き込まれるかは、
著者自身が繰り返し(後悔しているように感じられる)述懐しているように、
容易に感得できる。
いわゆる男子校や女子校の都会型有名進学校はどうなのか知りませんけど。
ヘッセ『車輪の下』やモーパッサン『女の一生』を読む限り、
わが子たちにはそういう学校へは行かせたくない。
職業に貴賤なし。
本多弁護士みたいなのもいれば、中村検察官みたいのもいる。
著者自身「すべてのプロはプロであるまえに人間=人の子である」と言っているのに。
本書から学ぶべき人生訓は、この一点に尽きる。
カネと時間、あるいは、団子と華。
無罪を勝ち取ろうとする著者の野心と正義感は崇高なようにも思えますが、
「多くの人たちが猶予つき有罪判決を譲って、団子を選好する」
という現実の背後にある統治機構が厳然と存在していることの意義も深く考えてみたい。やたら会計士の方の書き込みがあるが・・・やたら元だが現だか会計士の人のまじめな評価が多いのが気になるが・・・
実際、個人で「監査報酬とは別に」1000万ももらっていたわけしょう?
検察のやり方や論拠が不適当で会計的でない、というものわかりますが、
公正中立の会計士がクライアントから個人的に1000万ももらったらまずいでしょう。
こんなところにまで書き込む余裕があるとは、さすが公認会計士。
ほかの業界じゃこんなことざらにあるよ。
本の内容じゃなくてここの書き込みに星ひとつ。背筋が凍るここでもまた、恐ろしい日本の司法制度が白日の下になりましたね。
一般の方にとってはにわかには信じ難い事ですが、司法制度の闇は現実に存在します。
筆者も仰っていますが、日本の刑事裁判の有罪率は99.9%。
もはや日本の刑事裁判においては、真実だけでは自分を救えないのです。
そしてあなたの身にも映画「それでもボクは、やってない」同様、いつ何時この悪夢が
降り掛かってきても不思議ではありません。
叩いて埃の出ない人間など居ません。
近年叫ばれている司法制度改革を声高に訴えられる者など皆無でしょう
多くの冤罪本を書店で目にするにつけ、恐ろしい世の中になったと私は日々痛感します。
国家権力という強大な闇にからめとられないよう、恐る恐る生きてゆくしかないのでしょうか
会計士に限らず、職業的専門家がその分野の専門的知識を持たない検察官に
自らの正当性を説明することは簡単なことではありません。
今のような状況が一日も早く改善され、国民の安全を国が脅かすことのないように
安心して暮らしていける世の中を切に願います公認会計士vs特捜検察