社長よりも偉いもの 新卒に見捨てられた会社の復活物語
社長よりも偉いもの 新卒に見捨てられた会社の復活物語西澤亮一
かなりリアルなストーリー
自分自身30名?100名まで、伸び悩み企業&伸び盛り企業の社員を経験した。
本書の著述はその経験と照らし合わせても臨場感あふれる感じがした。
しかも組織・企業体として目に見えにくく、しかし重要な問題点を取り上げているので、成長を伴う企業運営を目指している人が読むと大いに参考となる。
巷には明確なビジョンだの理念だの、を作るべきだという本やセミナーが多い。
しかし実際はどう作れば良いか?または本当に役に立つのか?どう浸透させるのか?等々の疑問があり、手をつけられないという悩みが多いのではないだろうか?
その点についても本書はそれらの疑問や重要性について納得のいくような説明、実行に移しやりやすい方法が解説されている。
人事のことに関しても実践的な考え方や手法の記述があり、これも感心した。
企業を成長させる仕事に携わっている人にとっては☆5つ。
若手社員の考え方が手に取るようにわかる
著者はビジョンやクレドのことを一番言いたかったのかもしれないが、
それよりも、入社数年目の若手社員の考え方がよくわかるのが、
この本の読みどころだと思った。
彼らが何を考えており、上司はどのように接し、何を伝えるべきなのかが
手に取るようにわかる。
物語の中で、入社3-4年目の若手社員二人が悩み迷いながら退職を考え、
それぞれが違う道を選ぶ。
これは実際に私の元部下が経験してきたことと同じだ。
「腐りだす社員」というタイトルや
「どうすれば社員に辞められないかを考えるのはナンセンス」
という言葉を最初読んだ時には、意味が理解できなかったが、
読み進めるにつれて、次第に「なるほど」と思えた。
辞めようとしている社員に対して、
「何のために働いているのか?なぜこの会社で働いているのか?」を問い、
働くことの意味について考えさせるシーンは、特に臨場感がある。
若手社員が何を考えているのかがわからないという管理職に勧めたい。
また、日々の仕事をなんとなくこなしているという若い人達も読んでみるといいと思う。
自分への問いにもなるし、上司が何を考えているのかが見えてくるので、
上司部下のコミュニケーションの円滑化に役立つのではないかと思う。
ベンチャー企業の幹部層は読む価値あり。
土井英司氏のビジネス書評メルマガで紹介されていたため購入。
若手社員の退職という観点から組織の問題点をあぶりだし、
ビジョンの策定・リッツカールトンが採用していることで有名な
クレドの導入へと物語は展開されていく。
同じベンチャー業界に属する者として、
ビジョンの重要性を痛感していたため、
その点において共感を覚えた。
また、物語の後半ででてくるクレドに関しては、
業績拡大が至上命題のなか、
組織の文化形成に悩む中小・ベンチャー企業が多く、
その課題解決策としてクレドが用いられている点で
検討に値する事項だと思う。
物語の展開が急な点と、
「一度辞めると言い出した人間には、残念だけど、
気持ちよく辞めてもらったほうが得策」
というところに納得できなかった点で、
評価は星四つとした。
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